letter
2008.08.29 Friday
遠距離恋愛をしていたS君の話。
携帯がまだそんなに普及していなかった時代。
二人のコミュニケーションは手紙だった。
週に一通ずつ届く、文字で交わす二人だけの会話。
S君は毎週それを楽しみにしていた。
手紙を待つ楽しみ。
手紙が来る楽しみ。
手紙を読む楽しみ。
そして返事を書く楽しみ...
寮暮らしと実家暮らしで互いに電話をかける事が少なかった二人。
手紙は二人にとって大切な愛の証だった。
遠距離恋愛は一年間続いた。
気が付けば、手紙は50通近くなっていた。
そしてついに彼女が実家を出る日が来た。
S君が住む町へ彼女がやって来るのだ。
実家を離れる数日前、電話が鳴った。
彼女から、その報告の電話だ。
とりとめのない話をした。
S君はもうじき会えると思うと胸が高鳴った。
そして電話の最後、彼女が思い出したように言った。
「あ、そうそう手紙燃やしていい?」
「………ぇ?(←言葉にならない絶句の状態)」
「手紙」
「え、…なんで?」
「いや、家にあっても見つかるとヤバいから」
「え、…持ってくればいいやん」
「でも…だって…」
(その後の問答はご想像にお任せします)
結局、彼女とはその後、一年ともたなかった…らしい。
燃えるような恋をはき違えたんだな、なるほど、斬新!
携帯がまだそんなに普及していなかった時代。
二人のコミュニケーションは手紙だった。
週に一通ずつ届く、文字で交わす二人だけの会話。
S君は毎週それを楽しみにしていた。
手紙を待つ楽しみ。
手紙が来る楽しみ。
手紙を読む楽しみ。
そして返事を書く楽しみ...
寮暮らしと実家暮らしで互いに電話をかける事が少なかった二人。
手紙は二人にとって大切な愛の証だった。
遠距離恋愛は一年間続いた。
気が付けば、手紙は50通近くなっていた。
そしてついに彼女が実家を出る日が来た。
S君が住む町へ彼女がやって来るのだ。
実家を離れる数日前、電話が鳴った。
彼女から、その報告の電話だ。
とりとめのない話をした。
S君はもうじき会えると思うと胸が高鳴った。
そして電話の最後、彼女が思い出したように言った。
「あ、そうそう手紙燃やしていい?」
「………ぇ?(←言葉にならない絶句の状態)」
「手紙」
「え、…なんで?」
「いや、家にあっても見つかるとヤバいから」
「え、…持ってくればいいやん」
「でも…だって…」
(その後の問答はご想像にお任せします)
結局、彼女とはその後、一年ともたなかった…らしい。
燃えるような恋をはき違えたんだな、なるほど、斬新!